ポストコロナー民は由らしむべし

ジョンズホプキンス大学のサイトから、日本は1193名(死亡43名)、ドイツ32986名死亡157名患者上昇数は6000人毎日から4000人に低下、戒厳令のおかげでしょう。東京都はコールセンター相談数はなぜか極端に減少傾向ですが、検査した後の陽性率は1週間前は数%でしたが、増加して20%に上がって見えます。今まで追跡してきて、東京都の一日の陽性判明数は上がって見えます。コールセンターへの問い合わせが少ないことは、調子の悪い人が少なくなった証でしょう。しかし患者数は増加の傾向とみるのでしょうか、ここ1週間で陽性者数が増加、東京都で一日50名などということがなければ、このまま欧州や米国からの帰国者からの蔓延も制圧できそうです。日本人の自粛のたまものです。アルコールもなくマスクもないのによく頑張ったということになります。戦う武器が払底しても降伏せず、竹槍でバンザイアタックしたことのある国ですので、心配していました。安心して新年度を迎えられるかどうかは、7日間の東京都の陽性者数の増加を追いましょう。偉いお役人も学者先生も政治家先生も東京都の患者数がいまからどうなるか、予測ができないのですから。科学的に、サンプリング調査とか、新規に増加した欧米コロナウイルスのRNA配列をみて病原性の評価とか、一日でできる時代なのに、やっていると信じていましたが。論文発表のために公表しない学者がいるのかもしれません。

私も、保険医で、国や都のおかげで糊口を凌いでいるのですが、この度の出来事は、いろいろな思いを抱くに至りました。民は由らしむべし知らしむべからず、優秀な官僚と耳学問の政治家からの、国難にまつわる情報に関する、transparency?、与信に至りませんでした。震災もリーマンもバブル崩壊も、自分に直撃しない分、自粛我慢する沈黙の民だったのでしょう。直撃を食らった人たちは、その折に、筆舌に尽くしがたい経験をしたのかと、53歳になって漸くわかりました。しかしコロナは自分のリテラシー、職業と生活の琴線にふれる事柄です。公人の一言、公の情報が、明日の自分の診療行動、生活行動、家族や患者や職場の防衛にかかわります。ポストコロナとなっては一層、情報を収集して、患者さんと職員と家族と産業医関係者と学校関係者と嘱託先に少なくとも迷惑をかけないように自助努力します。これに関してはslow downしません。