ポストコロナー提言とボヤキ

医師会などでPCRを増やそうという動きは大いに歓迎であるが、検査を今増やすと陽性者が多く見つかった後どうするのであろうか。自宅待機ばかり増えてしまう。

電話での声音(こわね)の様子だけで、待機、入所 入院と保健所の方は耳だけで診断している。経験値は上がってかなり正確であろうが、在宅患者には簡易酸素飽和度モニターを貸与したらどうかと、2週間前、電話問い合わせの際についでに提言したが、取り合ってもらえなかった。5000円ぐらいの酸素飽和度モニターはもう品薄で欠品しているが。

医師会員が医師会に電話したら、PCR検査可能にするのかと思ったら、一回保健所を通すとのことで、ボトルネックにまた電話するシステムではこれいかに。いつかは改善するでしょうが。かかりつけ医、検査センター、関係先病院の既存の、貴重なネットワークが機能するうちに、何とかしてください。受け入れ先も、入り口発注先の町医者も機能不全になる前に。責任もって自分の担当患者は面倒見ますから。

医療関係者の感染率が大阪で10%という報道があるが、末期のイタリア並み、中国はその半分というJAMAの統計がある。ゴミ袋だ雨合羽だと初戦から言っていたら、住民に不安をあおることになる。高性能マスクやゴーグルがあってもイタリアでは医療関係者が命を落とした。

マスク、間隔あけ 手洗いをしっかりしても、ニューヨーク、ロンドン、パリでの惨状がある。エアロゾルも大きな感染源であると医療関係者はそれに反応しなければ。大手ゼネコンに頼んで、防塵業者のタイベックスーツやウイルス径の10分の1の粉塵も通さない、防塵マスクを売ってもらおう。防塵マスクのフィルターは工事従事者は危険粉塵に対しては、一日2回つまって息ができないので変える。医療環境には目詰まりするようなゴミはないので、ウイルスがトラップされた後に、フィルター交換は必要ない。72時間ローテで使いまわせば、フィルター内のウイルスは死滅するので、再利用できる。自分は電動呼吸付きのフルフェイス防塵マスクを買って、実際に使う練習をしている。20万円で3個の高性能マスクが買える。これがあれば、マスクもゴーグルもいらない。あとはゴミ袋の防護服でも、よっぽど、診療治療後の着脱にヘマをしないかぎり、マスクのローテを間違えない限り、当人は感染しない。息も苦しくないし、視界は曇らない。ただしダースベーダーみたいな音をするのが、不気味かもしれない。大手術はどうかしらないが、コロナ患者の気管切開やコロナ患者での小手術をする外科医は、拡大鏡を付けたままでも、装着できる。

集中治療室には陰圧環境を整えて、患者の飛沫やエアロゾルが換気装置に直行するシステムがある。現在は一般病棟での管理で、フロアーで仕切るのであろうが。職員の出入りで必ず院内感染がおこる。世界がそうなっている。そうならない方法は、スモークテストをして、風向を換気方向に向かわせるような、防塵システムを、簡易に作ってもらうことである。、どうしたら、粉塵を一か所に吸い取ることができるかは、防塵業者のお家芸である。医療人の意見と粉塵プロの提案を組み合わせると、この初戦から危うい局面からも、院内感染が他国より防げる一発逆転になるかも。