ハリソン別冊ー0157など

ハリソン別冊問題集を解いています。症例検討形式が多いです。トレーニングとして通勤や休み時間に調べて書き留めています。

レジオネア肺炎は肺炎の10%。Intracellular pathogenが特徴、抗生剤がとどきにくい。自己免疫反応が過剰になるなどから、通常肺炎と違い致死的になる可能性ありと言ってました。循環する内湯、地下の空間の流れる滝、水族館での夜の川辺の再現などが危険地帯です、いままでたくさんの人の命をとってきた病気です。オーストラリアの病院でも、地方出向の関連先でも発生事例経験し保健所がらみで大変そうでした。

Shigatoxic and enterohemorrhagic strains of Escherichia coliが腸管出血性大腸菌の正式名称です。(STEC/EHEC)これらのうち O157:H7というセロタイプをO157と言っています。ベロ毒素(志賀毒素)を迅速検査で調べます。赤痢の志賀潔先生と一緒に慶応で教鞭をとっていた人の末裔が患者さんにいます。一族全員医者です。

日本の赤痢はD型shigella sonneiがメインです。赤痢はラクトースを分解しないことからサルモネラと区別されます。外毒素性は日本の赤痢にはなく志賀毒素はほかの赤痢serotypeA型から分離されたものです。ベロ毒素に似ているからO157の迅速診断に日常的に使われています。

サルモネラはノロと並ぶ冬の胃腸炎の代表選手です。ハリソンにはアジアはキャンピロバクター鶏肉が多いと書いてますが、あまり血便は当院には来ません。発熱下痢嘔吐で発熱高度はだいたいサルモネラです。ノンチフスのSalmonella enterutudisがSalmonella チフスモドキが原因です。Salmonella チフス、Salmonella パラチフスはenteric feverとして別疾患として考えます。