ハウス先生-Gy

ハウス2-5 あらすじからです、大学卒業パーティで青年がshock like sensation電撃痛を背部に覚えます、多発性硬化症という難病にLhermitte徴候というのがあり、当初疑われましたが、髄液検査からオリゴクローナルバンドなく否定されました。白血球減少、肝機能異常高値off the chartといってました。神経線維症II(NF II 22q12異常神経腫多発、NF Iカフェオーレスポット 頻度高い17q11.2)も否定。消化管出血にて開腹2回など、ハウスは放射線障害疑い、父親が産廃業者で記念ホルダーに軍事施設からの金属を与えていたと判明。放射性物質であった。いつも持ち歩くリュックに飾ってあったので背中に照射受けた模様です。被ばく量は推定70Gy致死量であって、背中の痛みは放射線照射後にまれにある海綿状血管腫であったわけです。

各臓器の吸収線量をGyグレイという単位で表します。これに対して、放射線の種類や臓器の種類で係数を乗じて被ばく量の指標とするのがmSVミリシーベルトです。ガンマ線1グレイが1000mSVと考えてよいようです。胸部レントゲンが0.05-1.10mSV, PET検査意外に低くて1.0mSV、胃のバリウム検査も1.5mSV程度、CTは部位や範囲で異なりますが10~30mSV、心カテは1Gy、放射線治療は10Gyからです。自然界にもあります、動物も植物もあらゆるものから歯科放射線位の0.1mSV~でています。一年間で2.1mSVどうしても放射線を受けます。高地、高空域、温泉などでまた受領する照射線量がかわります(放射線医学総合研究所から)。原爆投下直後は爆心地100mで70Gという、3kmでCT1回分という厚生労働省原爆放射線データありました。患者は70Gyをあびています、60日以内に3Gy以上あびると致死率50%ですので致死量です。父親との確執を患者もハウスも抱えている模様を描きたかったのでしょうが、放射線という衝撃から英語学習意欲はなくなる顛末でした。