ノーベル賞とチョコで3枚目

Neurovascular coupling ,cerebral white matter integrity, and response to cocoa in older people. American Academy of Neurology 2013年 9月3日

 ハーバード大学の研究です。60人の老人に濃いチョコドリンクと軽いチョコドリンクを30日間飲んでもらって、脳血流変化と、認知症テストの改善を検討。神経と血流の関係という壮大なテーマもスタンダードがないしチョコレートで脳血流アップも奇抜。壮大かつ奇抜で、研究内容もよく判りませんでしたが、一応脳血流の改善や記憶テストの改善などがはっきりとあったようです。チョコは認知機能によいとはまだ誰も証明していませんが、以下のような論文に触発されたのでしょうか。

 

Hocolate Consumption, Cognitive Function, and Nobel Laureates

ニューイングランド2012年10月18日

 

国別の一人当たりのチョコレート消費量と1000万人あたりの創設期からのノーベル賞受賞者の人数の相関直線を引いた論文で、おそらく高級ジャーナルの余興論文でしょうか。左下はチョコ少な目ノーベル少な目で右上がりの直線です。凄い相関係数0.791 p<0.0001でした。チョコ量と受賞者数の相関直線で最高不倒にてダントツがスイス、次が英国やノルウエイ、スウェーデンはチョコ少な目ですが身内受賞者多すぎでした。戦後から頂けるようになった、日本は中国と同じくらいの低レベル左下でした。米仏はチョコレート中くらいでノーベル賞の人口あたりも中くらいでした。人口密度の高い日本ですが、人口当たりのノーベル賞学者産出はポルトガルの下でした。日本の科学技術はすごいのですが、生産加工販売の方が上手で、大元の理論構築はヨーロッパ系には及ばないということを認識する必要ありそうです。医学教科書の基本は100%舶来ですし、他の理系教科書においても多くの内容が舶来ということです。車だ電車だ寿司だアニメだウオシュレットで満足してはいけなさそうです。戦後から伸びている豪州を考えても人口2400万人で現在まで10名、日本は12500万人として23人(一人は平和賞)。戦前はアジア人という影響もあったでしょうから、日本からも細菌学やビタミンBや物理で貰いそびれた学者先生は5人ぐらいはいたのでしょうから、推定30名としても、イタリアレベルです。ドイツはチョコレート食べすぎの国のようですが、8200万人で82人(戦後36名で平和賞は謙虚にゼロ)戦後だけでもフランス総数並みです。ユダヤ系科学者は20世紀初頭よりアメリカに行っているわけですから、ゲルマンの知性に驚嘆する必要があるでしょう。スイスダントツは、スイスの地元民がたくさんお土産の売れ残りのチョコ食べるのでしょうが、チョコ好きでもない科学で成功した人が全世界から余生をスイスですごすのと、移住後の晩年にスイス人として賞を貰うために、見かけ上突出して多いということでしょう?。国策として、金を積んでも、尻をひっぱたいても、もらえるものではないので、開設以来からのランキングは上がらないでしょう。スイスみたいに優遇税制で大金持ちの科学者の移住を増やせばわかりませんが。ただし日本には高度成長期、バブル期に隆盛であった物理化学のレガシーがありますし、文学賞もなんとかなりそうですし、今後20年ぐらいは輩出するでしょう。人口減少とともに、どうなるのでしょう。数千万人単位で減少すると、チョコ少なめ、ノーベル賞多めの国になるかもしれません。チョコレート考はしばらくこれにて終結。