ダークチョコレートで2枚目

Low vs. Higher-Dose Dark Chocolate and Blood ほPressure in Cardiovascular High-Risk Patients 米国高血圧雑誌2010年3月4日

102人の心血管病の人たちに、リッター社のダークチョコ6gと25gで血圧変化をみた論文です。寝る前に食べてもらって3か月で25gの方が少しだけ多く血圧がさがったようです。チョコレート食べてないチームをつくって三つ巴戦の方が効用がよく判ったのにと、著者がしきりに反省していました。以上はリッター社が出資した研究でした。

 

Effects of Dark Chocolate and Almonds on Cardiovascular Risk Factors in Overweight and Obese Individuals: A Randomized Controlled-Feeding Trial

アメリカ心臓病学会誌 2017年11月29日

31人の肥満の健康体に2000カロリー一定、①アメリカ典型食、②カロリー同じアーモンドを200カロリー添加、③ハーシーのココアとチョコレート250カロリ添加、④全部入り四つ巴戦。

コレステロールやインスリンレベルや血管内皮機能を比較検討。典型的アメリカ食は朝はシリアル、昼はツナと野菜と白パン、夕はミートローフやポテトで一日のナトリウムは3グラム設定でカリウムも同量でした。日本食典型と比べると、カロリーは200カロリー多く、アメリカ料理はカリウムは倍量、ナトリウムは半量。

各食事の組成が分析されていました。チョコレートにはポリフェノールとカリウムがたっぷり含まれていました。proanthocyanidins,というポリフェノールがチョコのポリフェノールです。またチョコにはTheobromineが含まれていて、かつては心臓血管病治療薬として使われていて、犬や猫が口に入れると代謝できないから、チョコを動物に与えるとだめというのがこの物質です。アーモンドは不飽和脂肪酸が多いのが健康メリット。

結果;アーモンド少量はとても体に良いし、それにチョコを加えても悪玉コレステロールの質を良くするというものでした。ココアとチョコの違いはカカオバター+ココアがチョコレートということも勉強になりました。チョコレートドリンクとココアは違うのですね。またホワイトチョコレートはポリフェノールの黄赤色がないのでポリフェノールなしのチョコレートで、単に甘いバターの塊ということになって脂質代謝改善はないようです。Dark チョコレートは健康によいということになります。