グリーフとオキシトシン

精神医学ニューイングランド

Complicated grief 2015 1/8 来週から1か月は充電しますので、コラムはお休みします。オキシトシン、マインドフルネス、リラクゼーションとトップジャーナル引用などからの再スタートを8月当院休み明けから展開します。薬や手術で片付けられない、ストレスの対処法を宿題にします。

ペットロスで血圧が変動して、脱水になるぐらいの涙を出す方がいて心配しています。ペットロスを調べていて、この論文に遭遇しました。

Complicated grief(深い喪失)では、肉親の死やペットロスなどでみられるものです。落ち込み、悲しみ、その面影を求め、何で防げなかったかという罪の意識にさいなまれます。見るものすべてが、失った対象を投影してしまう様子を、ruminate という単語を使っていました。脳の報酬系大脳辺縁系のトラブルも想定されるようです。血圧変動などもあって、交感神経興奮から たこつぼ心筋症を筆者は心配していました。治療はカウンセリングが一番で、薬物は睡眠薬で寝てもらうよりは、抗うつ剤を選択するようです。この中でオキシトシンの欠乏が悲しみを助長するということが書いてありました。ふれあいホルモン、幸せホルモンオキシトシンを調べてみます。