イヌを飼うと健康になる?

Dog ownership and the risk of cardiovascular disease and death –a nationwide cohort study ネーチャーサイエンティフィックレポーツ 2017年11月号

スウェーデン340万人の検討で、イヌを買う世帯とそうでない世帯での健康調査がでていました。1年の追跡です。多変量解析も含めて、死亡率は10%以上低く、心血管合併症も20%以上少ないようです。一人暮らしで犬を飼うのも良い傾向を認めました。猟犬を買うのも良い結果を示していました。双子研究では犬を飼うことでの有意な健康結果は示しませんでした。犬を飼うと元気になるのは自分も体験しています。家を出るとき、帰るときの楽しみは、子供たちが小さかった時の喜びに似ています。いやなことも、イヌと遊ぶと忘れます。同居の老母も、イヌと接触する時は、持病の坐骨神経痛が一時消えるようです。ただし老人世帯で、急に犬をお買いになるのは考え物です。散歩がままならないのでストレスを犬も貯めるのか、ご夫婦で何度も犬咬傷で処置や小手術を施した患者さんがいます。

飼い犬で一番危険なのは咬むことです。私は最初から、僕がアーンと口を開けたら、イヌも大きく口を開けて、奥歯を指で掃除できるような、訓練をしました。乳歯かゆしの甘噛みも、歯の一本ずつマッサージすると、気持ちよいのか、ピタリととまりました。いつでも口腔内に手を入れて、異物除去もできるようにし、事故を防ぐとともに、ヒトの手は噛むものではないという、条件付けをおこないました。あとは他人や他の犬への接触は限定的にしています。我々家族以上に犬慣れしていそうな人達若しくは社交性のある犬友達限定にして、不慮の事故を今のところ回避しています。無芸大食の我が家の犬ですが、月に1回1万円の美容室と別途の米国製高級フードが必須となっています。私は、1.5月に1回1000円カット10分ですが。