アルコール許容量 

Alcohol intake in relation to non-fatal and fatal coronary heart disease and stroke; Epic-CVD case –cohort study.  英国医師会雑誌2018年4月号

32549人のヨーロッパ全土で人を集めました。心筋梗塞も脳梗塞も脳出血もないひとたちです。10年たってアルコールと心血管病を調べました。いままでよくある、アルコール何杯まで大丈夫かというやつです。10年たつと、9307人の心筋梗塞で1699人が死亡。5855人の脳卒中(梗塞出血両方)で733人死亡でした。心筋梗塞発生は酒を飲めばある程度防げるかんじでしたが、脳梗塞はビール1本でも増強するというデータでした。心筋梗塞死亡は500ccビール1本で防げるがそれ以上飲む人は飲まない人より死亡リスクが増すという表がありました。梗塞関係はある程度許容されるが、脳出血や心筋梗塞死亡覚悟で酒を飲もうというデータでした。赤ワイン1杯、缶ビール1本が安全許容量です。酒は百薬の長ですが、アルコールの入った状態での、心筋梗塞や脳卒中はかなり、予後が悪いことを臨床上経験しています。