お酢

リンゴ酢がからだにいい、と偉い先生がバラエティーで微笑みを浮かべながらすすめていました。理由はカリウムが豊富だから血圧にいいという説明をしていました。自分で調べたのでしょうか、番組の脚本家がネットで調べたのを、嘘ではないからさらりと採用したのか。話が長すぎてカットされたのか。酢酸がなんとか、かんとかと言ったら、自分も納得します。酢について調べる、気持ちが沸々とわいてきました。

Vinegar: Medicinal Uses and Antiglycemic Effect 2006年 少し古いですが。

Medpageというアメリカ臨床医の携帯配信などの新聞です。現在は医療の最先端の新聞と化しています。酢の効用をまとめていました。

酢にまつわる総説をさがしていますが、まずは隗より始めよで、pubmed検索上位のこれから。200の論文を調べた詳説です。

古くはは象のピレネー越えのハンニバルが戦闘食や土木などで使用していたと始まりました。ヒポクラテスも使用していたなど古来から間違いのない食材。殺菌、治療、に用いられます。傷の消毒、水の殺菌に使ったのでしょう。とくに爪白癬などには効果があるようです。糖分をアルコールに発酵させてさらに酢酸菌で酢酸を作る工程が説明されます。

Antihypertensive effects of acetic acid and vinegar on spontaneously hypertensive rats. Biosci Biotechnol Biochem. 2001;65:という日本人の論文から、高血圧にいいのではということになります。カルシウム吸収を増加によるACE受容体のダウンレギュレーションなどが関係している。Dietary intake of alpha-linolenic acid and risk of fatal ischemic heart disease among women. Am J Clin Nutr. 1999;69マヨネーズは酢酸とαリノレン酸をとるため、抗不整脈効果があるとのことです。

 抗腫瘍効果できび酢が突然でてきます、Extract of vinegar “Kurosu” from unpolished rice inhibits the proliferation of human cancer cells. J Exp Clin Cancer Res. 2004;23:69–75.白血病のアポトーシスを容量依存性に増加させるとのこと。動物実験でしたが日本の研究チームが大腸がん、血液がんの抑止効果を類推していました。ポリフェノールによる抗酸化作用が癌抑止の第一理由。そして酢酸そのものの大腸粘膜安定を示唆します。短鎖脂肪酸の酢酸は通常腸内細菌で作られ、大腸粘膜の栄養と二次胆汁酸のアルカリ中和に寄与します。以前くどいほど、腸内細菌の一連の勉強で調べたとおりです。酢そのものは4%以上の酢酸水溶液ですので、酢酸は腸内細菌の仕事を助け、大腸においては大変いい仕事をするのかもしれません。

 Effect of acetic acid and vinegar on blood glucose and insulin responses to orally administered sucrose and starch. Agric Biol Chem。やはり日本の研究で、酢は血糖の吸収を遅くするということを発表しました。すし飯のほうが、ご飯より血糖が上がりにくいということを論文にしたものもあります。その後、発酵食品は発酵乳などもふくめて同様の効果があるとされ、健康ブームのながれで、酢が脚光を浴び始めるわけです。2006年以降の酢にまつわる、論文をさがしますが、とりあえず次は昆布茶でなくハリウッドスター公認のKOMBUCHAをしらべてみます。